林業の仕事とは
林業とは、森林を育てて活かす業であり、具体的には、森林を維持管理しながら、育成した樹木を伐採して木材資源を生産する仕事です。
また、伐採跡地が再び豊かな森林になるよう苗木を植え、木の成長にあわせて下刈り、枝打ち、除伐、間伐等を行いながら持続可能な森林管理を行います。近年では地球温暖化防止に対する期待が大きく、森林の整備、保全が林業の重要な役割の1つとなっています。
伐採
柱材などに利用できる時期に達した立木を伐り、枝葉を払って適当な長さに造材(玉切り)します。近年では高性能林業機械を利用し作業の効率化を進めています。
集材
造材した木を木材市場等に運ぶため、林道や土場などの便利な場所に集める作業です。近年では主に高性能林業機械の利用が多くなっています。
地ごしらえ
主伐後の植え付けのため、散乱した伐採木の枝葉や残木を取り除き整地する作業です。
植え付け
苗木を一定の間隔で植えていく作業です。近年ではシカなどに被食されないように保護カバーや獣害ネットで覆うことがあります。
下刈
植え付けた苗木に十分な日光が当たるように、苗木を覆う様に繁る雑草を刈り払う作業です。覆われ生育を妨げられます。一般的に、植え付け後の数年間、雑草の成長がピークとなる夏期に行います。
除伐
育成したい樹種の成長を妨げる他の樹種を伐る作業です。一般的に、下刈の終了後、目的樹種の枝葉が互いに接するころまでに数回行います。
枝打
節のない良質材を生産するため、生きた下枝を根元から切り落とす作業です。林内を明るくし、病虫害や雪害も防止します。
間伐
植えた木が成長して密集すると相互の成長を妨げ、さらに日光が遮られるため、下草が繁茂せず、土壌が流失し森林の荒廃を招きます。これを防止するため、込み具合に応じて一部の木を伐採して成長促進と光環境を改善する重要な作業です。
また、利用できる大きさとなった木を収穫するためにも行います。近年では、収穫のためには高性能林業機械の利用が多くなっています。